たったひとつの愛を君に



「花園さん、貴方は線維筋痛症です。これから痛みで苦しいことも多いと思いますが、一緒に頑張っていきましょう。」

そう言われた。

やっぱりそうだったんだ。

隣で母が静かに涙を流す。

ごめんね、こんな病気になって。

申し訳なさでいっぱいだった。

「これから薬の量を調節していくので、2週間に1度通ってください。」

そう医師は言うと、次の患者を呼んだ為

私達は病室を後にした。


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