たったひとつの愛を君に





病院には2週間に1度通うため、

診断されてから2度かかった。

痛みが徐々に増していたこともあり、

薬の量は毎回増えていた。

副作用で眠気が酷く、昼間の授業中でも眠ってしまうことも多々あった。

そんな私に誰が怒るでもなく、心配してくれていた。

周りの皆のおかげで私にとって学校へ通えることが幸せだった。

けれど私はその幸せさえ失うことになった。


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