たったひとつの愛を君に



ビリビリとした、まるで電流が流れているかのようだった。

「痛い、痛いよぉ。」

それしか言えず、ボロボロと涙を流す。

母はどうすることも出来ず、ただ背中を摩ってくれていた。



どれ程の時間が経っただろう。

やっと痛みが落ち着いた頃、母から聞かされたのは

力が入らないのも線維筋痛症の症状だということ。

痛みの他に倦怠感等もあるそうだ。


< 114 / 322 >

この作品をシェア

pagetop