たったひとつの愛を君に



それでも藁にもすがる思いで

「はい、お願いします。」

とだけ伝えた。

薬の回数が1回増え、量は倍量になった。

これで少しは変わるのだろうか。

ほんの少しの期待を胸に私は家路についた。


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