たったひとつの愛を君に



ミキサー食はドロドロの液体だった為、

飲み込むことは容易に出来た。

時間もいっぱいいっぱいかかるけれど

何とか1時間以内に摂れていた。

そのおかげで自信をつけた私は

思い切って声を掛けてみた。

同年代の子が数人居た為、すぐ輪に入れてくれた。

病気のことも話すと、車椅子も押してくれてくれるようになった。

しかし、皆近々退院予定だった。

羨ましかった。それと同時に不安だった。

けれど私も頑張らなければ、と感化された。


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