たったひとつの愛を君に




席替えの日から1ヶ月が経った。

あの日から毎日蜂は何かと声を掛けてくる。

「蜜ちゃん、星ちゃんおはよう!」

今日も例外ではなかったらしい。

「蜂くんおはよう!」

そう明るく返す星。

それに比べて私はというと、

「…おはよう、花園くん。」

未だによそよそしく無愛想のままだった。


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