たったひとつの愛を君に
神を恨むことでしか自分を保てなかった。
けれどまるで泣くことも許されないかのように痛む胸。
心も身体も痛くて仕方がなかった。
慣れていたはずの痛みも大きくなっていて
耐えられない程のことも多かった。
そんな時は痛みを紛らわす為に
何度も自分を傷付けていた。
おかげで腕は傷だらけ。
切る場所もない程だった。
どんどん深くなる傷。
でもそれが治まるきっかけとなる出来事があった。