たったひとつの愛を君に



そう言い切ると、蜂は私が大好きなあの笑顔を向けてくれた。

夢みたいだった。これは現実なのか。

星と蜂が居て、私に笑顔を向けてくれる。

嬉しさで苦しくて仕方がなかった。

私は我慢するのをやめて、

子供のようにわんわん泣いた。

嬉し泣きなんていつぶりだろう。

蜂と星と担任は、そんな私を囲んで

泣き止むまで待っていてくれた。


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