たったひとつの愛を君に



「うん、分かった。これから友達としてよろしくね。」

精一杯の笑顔で私は告げる。

「ありがとう。こちらこそよろしく。」

蜂もいつもの笑顔で答えてくれた。

これでいい。

そう本気で思った。

「けど、お詫びと言っちゃなんだけど、蜜の願い聞くよ。何でも言って。」

そう言われて私の心は揺らいだ。

何でも?本当に?

最初は願いなんて何もないと思った。


< 210 / 322 >

この作品をシェア

pagetop