たったひとつの愛を君に



「私を女にして欲しいの。」

蜂の目をしっかり見てそう告げる。

蜂は目をまん丸くして口をパクパクさせている。

「え…。それって、え?」

普段見れない蜂の戸惑う様子が少し可笑しかった。

「私を、抱いて?」

もう1度、今度ははっきりと伝える。

「何でいきなりそんなこと言い出したの?」

少し冷静になった蜂が聞き返してくる。


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