たったひとつの愛を君に



ドキリとした。蜂は何て答えるのか。

私のようにただのクラスメイトと言うのか。

自然と耳が傾いていた。

「… 友達、だと思ってるよ、俺は。」

「ふーん、なんだそうか。」

そう言って男子は少し不満げに去っていった。



びっくりした。

こんな私のことを友達だと言ってくれた。

私には星だけだと思っていたのに。

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