たったひとつの愛を君に



「久しぶりだな、蜜。最近痛みはどうだ?」

担任は笑顔で話しかけてくる。

「見ての通り、相変わらずですよ。歩けないし、激痛も多いんです。」

自分で言っていながら嫌になった。

そう、私の体調はちっとも変わってやいなかった。

でも暗い雰囲気になるのが嫌なので

なんとか笑顔を作ろうとする。

きっと苦笑くらいだっただろう。

私の様子に余計担任は心配したようだった。


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