たったひとつの愛を君に



「…そっちこそ、私なんか、と、友達でいいの…?」

真意を聞くだけなのに怖くて声が震える。

途切れ途切れのその言葉に

「え?いいに決まってるじゃん?つーか、こうして話してんだからとっくに友達だろ?」

そして加える。

「それに、嫌なら毎日話しかけたりしねーし。」

そう言うと少しむくれた様子の蜂。

なんだ…そんな簡単なことだったのか…

そう気付かされた私は、

「そっか、ありがとう」


< 26 / 322 >

この作品をシェア

pagetop