たったひとつの愛を君に



少し眠っていると、車が学校の駐車場へと着いた。

いよいよだ。

私は緊張していた。

友達は出来るだろうか。

こんな杖を使っている私はどんな目で見られるのか。

不安だったけど、頑張るって決めたんだ。

負けない。

強気で行くことにした。



母と共に体育館へと向かう。

階段が長くて苦労した。

この学校にはエレベーターがない。

魁星にはあったから、こんなに大変だと思わなかった。

それでも時間をかけ、なんとか体育館へ辿り着いた。


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