たったひとつの愛を君に




「蜜は自分のことを私なんかって言うけど、蜜はすごいんだよ?

治るかも分からない病気になって、きっと誰よりも辛かったのに、痛みと闘って、学校にも行って。何て強い子だろうって思った。
俺と別れたのも俺を想ってのことだったんだろ。すごい優しいよ。

最近また会うようになって、最初は全然話してくれなくて、もう元には戻れないだろうって思った。でも徐々に笑顔を見せてくれるようになって、俺も情が戻ってきちゃったんだろうな。

愛しい、って思うようになった。」


< 296 / 322 >

この作品をシェア

pagetop