たったひとつの愛を君に
あの日から蜂が私を抱くことはなかった。
それどころか一向に触れようともしない。
ネガティブな私は、自分が汚れたから
こんな私を抱きたくないのかと思っていた。
それを聞いてみると、
「違うよ。俺が抱くことであの事を思い出すんじゃないかって思ったから触れもしなかった。ほんとはずっと触れたくて仕方がなかったんだよ。でもそれだけの男だって思われたくもなかったし。」
あぁ、なんて優しい人だろう。
私は自分の考えを恥じた。
そして今の気持ちを伝えることにした。