たったひとつの愛を君に



病院に着くと、すぐさま分娩室へと連れていかれた。

蜂は立ち会いを望んでいた為、

一緒に分娩室へ来てくれた。

いつもの主治医ももしもの時の為に来てくれていた。

皆が私に声をかけてくれる。

「呼吸しっかり。ヒッヒッフーだよ。」

「あと少し!頑張って!」

「蜜。意識あるね?もうちょっとだよ。」







_____おぎゃぁ、おぎゃー



痛みで意識が途切れそうな時だった。

天使の産声が聞こえた。

あぁ、やっと逢えたね。


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