たったひとつの愛を君に



「よく頑張ったね。ありがとう。」

そう言って蜂は優しく私と赤ちゃんの頬にキスをした。



その後疲れきった私はすぐ眠ってしまった。

次に目を覚ましたのは翌日の昼。

個室で隣には赤ちゃんが居た。

自分の子というだけでどうしてこんなにも愛しいのだろうか。

しばらく眺めていると蜂がやって来た。

「おはよう。よく眠ってたね。」

「おはよう。蜂くんの声ちゃんと聞こえたよ。立ち会ってくれてありがとう。」

昨日伝えられなかったことを伝えた。


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