たったひとつの愛を君に



私の病気は遺伝の可能性はない。

けれど一緒に住んでいると家族もなる可能性はあるらしい。

可愛い我が子にはあんな思いさせたくない。

そんな想いを込めていた。

「どっちもいいよな。

だったら合わせちゃおうか。」

蜂の提案に私は首を傾げる。

「合わせる?どうやって?」

「俺の言った優と、蜜の言った安を合わせて

優安(ゆうあ)。結構可愛くないか?」

「素敵!そうしよう!この子は優安ちゃん。」



こうして私達の娘は "花園 優安" になった。


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