星空を見上げて
・・・・・
目を覚ますと部屋は暗かった、随分寝てたんだな
起きようとしたらドアが開いて圭介さんが入ってきた
「目が覚めたか、気分はどうだ?」
そう言い私の額に手を当てる、冷たくて気持ちいい
うっとりしていると口に体温計を入れられた
ぴぴっと音がして体温計が取られるとそれを見た彼が
「37度5分朝より下がってるな」とホッとした顔をした
「雑炊を作ったから食べて薬を飲もう、起きれるか?」
「それよりお風呂に入りたいんですけど」と言うと
彼は顔を顰めたが一緒に入ることでなんとか了承してくれた
お風呂に入った後は彼が作ってくれた雑炊を食べ薬を飲んだ
「そういえば圭介さんお料理出来るんですね」
「いや作れない」
「え?でも」
「姉きに電話して作り方を聞いたんだ」とちょっと顔を赤くしていた
その後ベッドに入るが日中ずっと眠っていたので眠気はやってこない
リビングに行くと圭介さんはパソコンを開いて何やら作業をしていた
私に気がつくと
「どうした眠れないか?」と言いソファーに座らされた
そして寝室にいくと毛布を持ってきて私に掛けてくれた
「お仕事ですか?」
「少しだけな」
きっと忙しいのに無理して早く帰ってきたくれたんだろう
申し訳なく思っていると
「俺は葵が居てくれるから頑張れる、仕事もそれ以外のこともだ
なので無理はしてないし、するつもりもないぞ」
その後しばらく彼の仕事を眺めていたが次第に瞼が重くなり眠りに落ちていった