星空を見上げて
圭介side
今日は早く仕事が片づいた 時計を見るとまだ19時だ
最近の浅野は良い仕事をしてくれる
おかげでこっちは早く帰れる日が増えて嬉しいばかりだ
帰り支度をしていると仕事用のケータイが鳴った
画面を見るとマンションのコンシェルジュからだった
緊急用に番号を教えてはあったがかかってくることはまずなかった
なのに会社にいる俺にかけてきたということは
「もしもし」
『お仕事中すみません、コンシェルジュデスクの佐伯と申します
今お話しても大丈夫ですか?』
「何かありましたか?」
『実は・・』
・・・・・
俺はクルマをとばし急いでマンションに向かった
「実は今日花井梓様とおっしゃる方がお見えになりました
葵様を呼びだされて1Fのカフェで話していらっしゃったのですが
どうみても花井様のほうが一方的に話されていて、
お帰りになられたあと葵様も部屋に戻られたのですが
すぐにスーツケースを持って出かけていってまだ戻ってきてないのです」
俺はマンションの前にクルマをつけるとコンシェルジュデスクに駆けこんだ
「新城様」
「それで葵は?」
「まだお帰りになっていません」
「分りましたありがとう面倒かけました、あとは俺のほうで」
「かしこまりました」
そう言うといったん部屋に帰った