星空を見上げて

・・・・・

冴子さんの家にお世話になって3日、圭介さんとは連絡をとっていない
なので今どうなっているのか分らない

私は夕食を作りながら冴子さんの帰りを待っていた
圭介さんちゃんと食べてるのかな
部屋もきっと散らかっているのだろう

圭介さんに会いたいな

するとピンポーンとチャイムが鳴った、あれ?冴子さん鍵持っているのに
モニターを見ると冴子さんだけしか映っていない
不思議に思いつつもドアを開けるのに玄関に向かった

「おかえりなさい」とドアを開けたとたん抱きしめられた

え?

「葵会いたかった」と小さく呟いた

圭介さんだ、私は思いっきり彼に抱きついた


しばらく抱きあっていると

「ちょっといつまでそうやっているの?ここ玄関なんだけど」

見ると呆れた顔で私たちを見る冴子さんがいた
とりあえず中に入った私たちはリビングに集まった

「それで解決したの?」

「ああ、提携は予定通りまとまった
そして俺と葵に近づかないことを条件に付けくわえてもらった
彼女には当分大学と家以外は外出禁止と言うオマケもついたらしい
今後俺たちに近づくことはない、万がいち近づけば親父が黙っていない」

「お義父様が?」

「親父には全部話してあるからな」

「良かったじゃない葵ちゃん」

「冴子さん有難うございました」

「いつの間に仲良くなったんだ?」と彼は私たち2人を交互に見た

冴子さんと私は顔を見合わせて笑った


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