星空を見上げて

「それじゃ冴子さん有難うございました」

「気にしないで、たまには遊びにきてね」

「はい」

そう言い冴子さんのマンションをあとにした

・・・・・

3日ぶりに帰ってきた我が家はちょっと散らかっていた
圭介さんを見ると忙しくてと顔を赤らめていた
彼が寝室に着替えにいっている間に簡単に片づけた

「葵、夕食は?」

「実は冴子さんの家で一緒に食べるつもりでいたんですけど」
と言いながら冷蔵庫を覗くと見事に何も入っていなかった

「ピザを注文しよう」

「じゃあ私コーヒー淹れますね」とキッチンに行こうとしたら抱きしめられた

「圭介さん?」

「葵の居ない3日はとても長く感じた
家に帰りたくなくて無理やり仕事を詰めこんだが
仕事をしていても葵のことがアタマから離れなかった」

彼はポケットから指輪を取りだすと私の指にはめた
3日ぶりに帰ってきた指輪、じっと見ていると

「もう外ないでくれ」

「はい」そう返事をするとどちらからともなく唇を重ね合わせた


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