星空を見上げて
翌朝目を覚ますと圭介さんはまだ眠っていた
彼を起こさないようそっと起きあがると
リビングのソファーに座り、辺りを見回した
たった3日留守にしていただけなのに・・
もうここは私の家なんだな、そう思っていると
寝室からガタガタっと大きな音がして扉がバンと開いた
びっくりして扉のほうを見ると圭介さんがこっちを見ていた
私を見つけるとほっとした顔をした
そして隣に座るとぎゅっと抱きしめてきた
「隣を見たら葵がいなくて焦った」
そう言われ彼の背中に手をまわすと小さくさすった
「ごめんなさい」
「もうどこにも行かないでくれ」
そう言うと更に強く抱きしめられた
・・・・・
「じゃ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
玄関で名残惜しそうにキスを続ける彼を何とか送り出した
私は3日留守にした間の部屋の掃除をするべく
掃除機を引っ張り出して片っぱしから掃除してまわった