星空を見上げて
その後時間をずらして席に戻ると皆かなりできあがっていた
そろそろお開きだなっと思っていると隆司に腕を引っ張られ
店の奥に連れていかれた
「香織ちゃんに何て返事したんだ?」
「え?」
「告白されたんだろ?」
「聞いてたのか?」
「別に聞かなくても普段の香織ちゃんの態度を見てれば分るよ
で、何て返事した?」
「野村さんは良い人だが恋人としては見れない」
「まぁ仕方ないよな」
「しばらくは仕事を優先する」
「ほどほどにな」
そう言うと2人部屋に戻っていった
その後店の前で解散となった
明日は休みなのでカラオケに行く者も多かったが俺は帰ることにした
・・・・・
家に帰るとソファーに座った
見まわすとダンボールが山のように積み上げられている
明日は運送会社がくる、いよいよ荷物の運び出しだ
運びだしたら明日ここを引きはらって出発までホテル住まいだ
ここで過ごすのは今夜が最後、そう思うと名残惜しい
たった数年しか住まなかったがここには良いことも悪いことも詰まっている
窓を開けると目の前には見なれた夜景が広がっていた
次にこの景色を見るのは何時になるのか、そしてその時誰と見てるのか
そんなことを思いながらしばらく眺めていた