星空を見上げて

出発当日の朝は早く目が覚めた

フライトは夕方なので時間には余裕がある
早めに空港入りしても時間を持て余してしまうな
かといってずっとホテルに籠もっている訳にもいかないし
さてどうするか?

するとケータイが鳴った、見ると隆司からだった

「もしもし」

『よう涼太いよいよ今日だな、もう空港か?』

「いやまだホテルにいる 
出発は夕方だからそれまでどこかで時間をつぶそうかと思って」

『じゃあちょっと出かけるか』

「ちょっとって・・」

『今から行くからチェックアウトしてホテルのロビーで待ってろ』
そういうと電話を切ってしまった

しばらくするとホテルに隆司が現れた

「お待たせ さ、行くぞ」と歩きだしてしまった
隆司についていくとT駅前のバスターミナルに着いた
料金を払いバスに乗りこむ
俺たちが乗ったのは空港近くにあるホテル行きのバスだった

「おい空港に行かないでホテルに行くのか?」

「大丈夫俺にまかせとけ」そういうと既にバスは走り出していた


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