星空を見上げて
伯父さんの家をあとにした私たちは圭介さんの実家にやってきた
「よく来てくれたね」
「お邪魔します」
そう言い家の中に入った
お会いするのはこれで2度目だけど実家に来るのは初めてだ
ここは東京の中でも著名人が多く住んでいると言われている場所だった
大豪邸を想像していたが実際はこじんまりとした家で驚いた
「2人だからあまり広すぎてもね、これくらいがちょうどいいんだよ」と笑った
ソファーに腰かけると私たちは改めて婚約したことを話した
そして結婚の話になったとき圭介さんが
「結婚式はうちの家族と葵の伯父夫婦のみで挙げたい
会社関係には後日報告のための場を設けるつもりだそれでいいか?」
「私たちもそれで異存はない」
「詳しい日程はまだ決めていないのでこれから葵と相談しながら
決めていくつもりだ」
「分った、そっちは圭介達に任せる」
その後はたわいない話をしながら過ごし絵里さんが来ると食事が始まった
久しぶりの絵里さんは相変わらずで結婚の話をすると
「私が色々教えてあげる」と言い結婚話に花がさいた
すると「私も」とお義母様も話に入ってきた
女性3人の話は盛り上がりいつまでも続いた
夜も大分更けてきたのでお開きということになり
私たちはホテルに帰ることにした
絵里さんはご主人が出張とのことなので泊まっていくことになった
「今日は有難うございました」
「いつでもいいからまた来なさい」
そう言われクルマに乗りこむとホテルに向かった