星空を見上げて
昇進
夢の様な結婚式からあっという間に数週間がたったある日
いつものように仕事から帰ってきた彼を出むかえると
何だか少し様子が変だった
食事のあとで話があると言われ
どきどきしながら食事を終わらせると彼が口を開いた
「実は親父が社長を退き会長になることが決まった」
「お義父様が?」
「ああそれで俺が社長、洋介が副社長になる」
「ということは東京に戻るんですか?」
「そうなるな、こっちは別の人間に任せることになる
正式な就任は再来月だがこっちの仕事の引き継ぎを済ませ次第東京に行く
あと2ケ月くらいしかないが葵も心得ていてほしい」
「・・分りました」
圭介さんは社長の息子だからいずれはと思っていたけど
思っていたよりも早くてびっくりした
私が社長夫人
ちょっと想像できないけど圭介さんのためにも頑張らなくちゃ
私は心の中でガッツポーズを作った