星空を見上げて
「この間圭介さん言ってたんです
桐沢は同期の中でも1番仲がよく馬が合った
仕事以外でも色々助けられた、彼女には幸せになってもらいたいって」
「そう新城くんそんなこと言ってたんだ」
冴子さんはとても嬉しそうな顔をしていた
「冴子さん幸せになってくださいね」
「そういう葵ちゃんも幸せになりなさいよ
まぁ社長になれば当分はそんな余裕もないだろうけどね」
「圭介さんから社長になるって聞いたときは驚きましたけど
思っていたよりは落ち着いて話を聞けたんです
きっと支社長だった彼を近くで見ていたからなのかも
支社長と社長じゃ大分違うけど・・
肩書きが変わっても圭介さんであることに変わりはないので
それなら私もいつもの私として彼の傍にいればいいのかなって思ったんです」
「葵ちゃんらしい考え方ね、でもそれがアナタにとっては正解なのかも
新城くんは良い奥さんをもらったわね私も頑張らなくちゃ」
「ふふお互い頑張りましょう」
そう言うと顔を見合わせてくすくすと笑った