星空を見上げて

そんなことを思っていると、あるオンナの子の視線に気がついた
それはオレたちと同じ営業課所属の野村香織ちゃん
仕事はてきぱき出来ていつも先回りしてサポートしてくれる
縁の下の力持ち的な存在だ

身長は多分155センチ前後
セミロングのふわふわな茶色い髪とナチュラルメイク
そして柔軟剤の良い香がいつもしている
いつも笑顔でいてそれに癒されることも少なくなかった

いつも社内を忙しく動き回っていて
その姿はさながらハムスターか何かのようで思わず笑ってしまった
オレはいつの間にか香織ちゃんが気になりだしていた
社内で姿を見つけては声をかけていたが彼女が見ていたのは涼太だった

後にアメリカ転勤が決まった涼太に告白したらしいが見事玉砕
一時は落ち込んでいたが女性は立ち直りが早いのか
今はけろっとして仕事をしている

そんな彼女に目が行きっぱなしのオレ
今度食事にでも誘ってみようか、どんなお店がいいかな?
仕事中にも関わらずそんなことを考えているオレは
もう彼女に夢中なのかもしれない

「お早うございまーす」彼女は今日も元気だ

後に彼女と付き合いだすことになるのだがそれはまだ少し先の話だ


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