星空を見上げて
学校も終わり家に帰る途中
家の近くまで来たときスーパーに入っていくお袋を見かけた
自然とそのあとを追い俺もスーパーに入る、荷物持ちは必要だろ?
店内でお袋を見つけるとカートに食材を入れているのを発見、やっぱりな
あんなに買って持って帰れるのかよ来て正解だ
俺が声をかけると
「圭人おかえりなさい」とニコニコなお袋
「ただいま、随分入れてるけどこんなに持って帰れるの?」とカートを指す
お袋ははっと気がつき”えへっ”と笑った、えへじゃないだろったく
「ほら貸して」と代わりにカートを引く
一緒に並んで店内歩いているとここでも注目を集める
あちこちでひそひそ話しているのが分る
今の俺は学生服なので危ない2人的に思われているのだろう
まったく、それ以前に親子とは思わないのか?
そんなことに腹をたてていると
「圭人は何か夕飯のリクエストはある?」と聞かれた
この人はまわりの視線にまったく気がついていないようだ
「カレーライス」と言い肩を抱くとあちこちできゃーという声が聞こえた
「何かあったのかな?」ときょろきょろしているお袋
多分自分たちのこととは思っていないぞこの人は
カレーライスは親父を筆頭に我が家の1番人気メニューだ
お袋は料理の腕前はいいのでカレーといってもそのバリエーションは広い
なので毎日カレーでも飽きることはない