星空を見上げて

圭介side


いつの間にか眠ってしまった彼女をベッドに寝かせるとソファーに座りなおした

まさか東京で知り合いに会うとは

今日彼女を1人にしたことを酷く後悔した
どんな気持ちで話を聞いていたのか、憔悴した顔を見れば一目瞭然だ

多分もう日下部という男には電話しているのだろうが連絡はまだない
だが明日にはかかってくるだろう

明日の仕事は全てキャンセルだな、これ以上は彼女を1人にできない
この先の展開次第では彼女がどうなってしまうか分らないからだ

東京滞在はあと7日、その7日間でどうなるのか
どちらにしてもあと7日しか居られない
俺は北海道に戻らないといけないからだ
その時俺の隣に彼女はいるのだろうか、それとも・・

全ては明日以降、動き出す
俺はアタマの中で考えを巡らせながらある人に電話をかけた


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