星空を見上げて

ケータイを取りだし画面を見てみると草摩さんからだった
圭介さんの顔を見ると小さく頷いたので電話に出た
すると彼は耳を近づけ私たちの会話を聞いていた

「もしもし」

『葵ちゃん?連絡が遅くなってごめん』

「いえ大丈夫です」

『で、早速なんだけど涼太今日帰国したんだ』

どきっ

『葵ちゃんと会って話したいって』

「そうですか」

『それで葵ちゃんさえよければ明日の夜どうかなと思って』

「私は大丈夫です」

『じゃあ決まりだね、明日19時にS駅改札前で待ってるから』

っと圭介さんに肩をトントンされた、見ると電話変わってというジェスチャー

「あの草摩さん」

『何?』

「実はこの前話した人と今一緒にいるんですけど
彼が話したいって言ってるので代わりますね」

『えっ?オレと?』

「はい、ちょっと待ってください」

と言ってケータイを彼に渡した

「もしもしお電話変わりました、新城圭介と言います
明日なんですが私も同席させてもらっても構わないでしょうか?
・・はい、有難うございます では明日」

そう言って電話をきると私にケータイを返してくれた

「明日は待ち合わせして一緒に行こう」

「はい」

「さて今日はもう帰るか」

彼に手を引かれまだ人で賑わうスカイツリーをあとにホテルに帰った


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