星空を見上げて
圭介side
今日どうしても仕事を休めない俺は彼女を1人にしたくなくて姉きに電話した
もうこの間のような思いをさせたくないからだ
姉きには前もって瞳のことは話してある
なので彼女の事情を知っているのは俺以外では姉きだけだ
今回電話で協力を求めたら二つ返事で快く引き受けてくれた
サバサバした性格から言葉使いは軽いが頼りになる存在だ
オンナ同士ならオトコの俺に言えないことも相談できるだろう
今夜のことも話してあるからその話も出るかもしれないな
パソコンを操作しながら考えているとデスクに缶コーヒーが置かれた
見上げると彼は確か・・鈴木君だったな
東京にいる間、俺のサポートをしてくれている
「お疲れ様です、コーヒーどうぞ」
パソコンから離れると缶コーヒーに手を伸ばした
「仕事の進み具合はどうですか?」
「昨日の分はもうすぐ片づく」
「えっ?あんなにあったのに?」
「これから今日の分に手をつけるところだ」
「まだ昼前なのに凄いな、何か出来ることはありますか?」
そう聞いてきたので彼の前に書類をつきだした
「これをパソコンに打ち込んでくれ、出来たら20部コピーだ
昼イチのミーティングで使うから頼むな」
「了解です」そう言うと早速パソコンに向かい入力していく
缶コーヒーを飲みほし、俺も再びパソコンに目をやった