星空を見上げて
その後一緒に部屋に戻ってきた圭介さんと草摩さん
2人で何を話していたんだろう?
結局この日はここでお開きとなり私たちは店の前で別れた
日下部さんと草摩さんは駅へ私たちはタクシーに乗った
ホテルに着くまでのあいだお互い何も話さず車窓を眺めていた
話したいことは話せたし聞きたい事も聞けた、だけど
”俺たちやり直さないか”
薄々だが何となく言われるんじゃないかと思っていた
たしかに私たちは別れたわけじゃない
だけど何ひとつ思い出せていないのに何と返事したらいいのか
それに今の私は圭介さんが好きなのだから
隣に座る圭介さんをそっと見る
ホントならこのあと彼に告白するはずだったのにな
絵里さんに何て言おう
あんなに親身になってくれたのに
そんなことを考えているといつの間にかタクシーはホテルに着いていた