星空を見上げて

・・・・・

「圭介さん、少し話があるんですけど」

そう言うと私の部屋に入ってもらった


「どうした?」

「あの、明日と明後日出掛けてきたいところがあるんです」

「出掛けてきたいところ?」

「はい実はさっき日下部さんにメモを渡されたんです」

私はそのメモを見せた
メモには伯父と私が働いていたコーヒーショップの連絡先が書かれていた


”せっかく東京に来ているんだから会っておいたほうがいいと思う
記憶云々はおいといたとして・・随分心配しているから”


日下部さんにそう言われたことを話すと

「そうだな会っておいたほうがいいな」

「明日そのコーヒーショップに行ってきます
伯父は鎌倉に住んでいるみたいなので
明日連絡をとってみて都合がよければ明後日会ってこようかと」

「明日は仕事休めないけど1人で大丈夫か?」

「大丈夫です」

「連絡だけは必ずしてくれ」

「分りました」

「今日は疲れただろう、よく頑張ったな」

アタマを撫でられると涙が出そうになる

「今日はゆっくり休んで」
そう言うと彼はゆっくり部屋を出ていった


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