星空を見上げて
・・・・・
その後食事会も無事に終わり私たちはお店を出た
「今日は有難うございました」
「いやこれからも圭介を宜しく頼むよ」
それだけ言うとお義父様とお義母様はタクシーに乗りこみ帰っていった
「じゃ葵ちゃんまたね」
「絵里さんも今日は有難うございました」
じゃあと言って絵里さんも帰っていった
最後までその場にいた圭介さんと私もタクシーに乗りホテルに帰った
ホテルに着いて部屋に戻ろうとすると圭介さんに呼ばれた
「瞳」
「はい?」
「少し話がしたいんだがいいか?」
「はい」
彼の部屋に入りソファーに座るがなかなか話しださない
どうしたものかと様子をうかがっているとようやく彼が口を開いた
「葵」
”葵” 呼ばれた名前にどきっとした
どきどきしながら彼を見ると優しい顔で私を見て、言った
「今日はありがとう」