星空を見上げて
東京7日目
東京7日目
翌朝目を覚ますと目の前に圭介さんの顔がありかなり驚いた
離れようとするがしっかり抱きしめられていて動けない
昨夜は圭介さんを待たずにいつの間にか眠ってしまった
ベッドに入って寝ていたところをみると彼が寝かせてくれたのだろう
昨日の今日で一緒に寝ることになるとは
隣で眠る彼の顔をそっと見た
筋のとおった鼻に、きりっとした薄めの口
ちょっと長めの前髪が今は下りていて彼の目元を隠している
普段の彼はちょっと怖いイメージがあるが
眠っている時はこんなに優しい顔をしている
寝顔を知っているのは私だけなんだよね
そう思うとちょっと優越感、しかし
こんなに近くで覗きこんでいても目を覚ます気配はない
カラダを動かし何とか彼の腕から離れるとそっとベッドから起き上がった
時計を見るとまだ6時、しかし外はもう明るい
今日は伯父さんに会いに行く
私に会ったらどんな顔をするんだろう、そして私は・・
そんなことを思いながら私はバスルームに向かった
シャワーを浴びバスルームを出ると圭介さんは起きていた
「おはよう葵」と笑顔を向けられる
「おはようございます」
昨夜のことを思い出し照れてしまう
彼は私の前まで来ると少し屈みキスをした
驚いて彼を見ると再びちゅっと軽くキスを落とす
くすっと笑うとバスルームに行ってしまった
びっくりしたー
どきどきしながら唇を手で押さえていると程なくして水の流れる音がした