星空を見上げて
終章
久しぶりの我が家
窓から入る陽の光に目が覚めた
私たちは抱き合ったまま眠っていた
目の前にはキレイな寝顔
私からキスすると彼はゆっくり目をあけた
「おはよう」ちょっとかすれ気味の声で囁かれキスされた
顔を赤くしていると「お返し」と言って彼が笑った
着替えて簡単に朝食をすませるとチェックアウトをしてホテルを出た
今日はいよいよ北海道に帰る日だ
昨日と同じく新幹線に乗りさらに北上、途中乗り変えて一路北海道を目指す
飛行機ならあっという間だがゆっくり帰ろうということになった
車窓から眺める景色が次第に白い世界へと変わっていく
私は小学生の子供のようにわくわくしていた
東京を出てからどれだけ経ったのかやっと北海道に帰ってきた
最寄り駅からはタクシーを使い家路を目指す
少しすると窓の外には見慣れた街並みが目に入ってきた
ようやくマンションに到着すると荷物を持って建物内へ入っていった