星空を見上げて
翌朝目が覚めるとまだ5時すぎだった
隣を見ると圭介さんはまだ眠っている
もうちょっと眠ろうかと布団を手繰り寄せようとすると
左の指に違和感を感じたので見てみると指輪がはまっていた
それはゆるやかに波打つようなデザインのプラチナリング
中央6本立爪にダイヤがセットされており
その横には小さなピンクダイヤが控えめに主張している
「ステキ・・」じっと見ていると
「気に入ってくれたか?」
圭介さんは起きてこっちを見ていた
「圭介さん、これ」
「鎌倉に行った翌日、仕事の合間に店に行ってきた
向こうで渡そうと思ったが色々あったし急だったから渡せなかった
サイズは大丈夫だと思うがもし合わなかったら言ってくれ
あの店はこっちにも支店があるから調整できると思う」
「大丈夫、ぴったりです」と彼に指輪を見せた
「葵」
「はい」
「これからもずっと葵と一緒に生きていきたい
俺と結婚してくれるか?」
「はい、よろしくおねがいします」
「一緒に幸せになろう」
「はい」
そう返事をすると私たちはキスを交わした
まるで結婚式の誓いのキスのようだった