星空を見上げて
嫉妬
翌朝彼を送り出したあといつものように家のことをしていたら
ケータイが鳴った、見ると圭介さんだ
「もしもし圭介さんどうしました?」
『実は今日の会議で使う書類を家に忘れてきた
書斎に行って机の上を見てもらえるか』
書斎に入ると彼の言うとおり机の上にそれらしい封筒が置いてあった
『悪いが今から持ってきてくれないか?受付には話しておくから』
「分りました」
そう言うと身支度を整え封筒を持って家を出た
・・・・・
会社に着き受付にいくと彼に連絡をしてくれた
「今こちらに参りますので少々お待ちください」
「ありがとうございます」
ロビーにあるソファーに腰かけていると視線を感じた
視線のほうを見ると受付にいる女性たちが私を見ている
目があうとふいっと逸らされた 何だろう?
首をかしげていると圭介さんがロビーに現れた
足早に近づいてきた彼に封筒を渡すと笑顔で「ありがとう」と言われた
慣れたと思っていたが相変わらずどきどきする
「じゃ、じゃあこれで・・仕事頑張ってくださいね」
「ああ気をつけて帰れよ」
会社の前まで見送ってくれた彼に手を振ると会社をあとにした