年下彼氏と甘い恋
私たちの間に沈黙が訪れた。
そして、寒い冬の風が音を立てて駆け抜けていった。
……ほら、何も答えられない。
陽太の言うことなんてデタラメだ。
モテない私をからかって遊んでいるだけだ。
陽太を睨んでこの場を去ろうと思った時……
「俺だよ」
意味不明な言葉が聞こえた。
「……え?」
顔を歪めて陽太を見る。
陽太はまた、冗談を言っているんだ。
私をからかって遊んでいるんだ。
そう思うのに、陽太の顔は真剣で、いつものようににこりともしない。