年下彼氏と甘い恋
「ちょ……ちょっと、陽太?」
動揺する私に、陽太は一歩また一歩と近付く。
私は陽太を見上げ……一瞬、どきりとした。
陽太って、こんなに背が高かったんだ。
こんなに大きかったんだ。
なんだかいい香りもするし……
男性だったんだ。
そう、私は今まで陽太を異性として意識したことなんてなかった。
それは、陽太が二歳年下だからかもしれない。
年下なんてタイプではないし、陽太は弟のような存在でしかなかったのだ。
可愛い陽太。
私が面倒を見てあげなきゃいけない陽太。
そんな陽太がまさか……
「俺、ずっと里佳子のこと好きなんだけど」
私を……す、好き!?
硬直状態の私は、ただ呆然と陽太を眺めていた。