年下彼氏と甘い恋
この前だって、陽太が食事代を出してくれた。
陽太は払わせてなんて言ったけど……男性だけが食事代を出すのは、おかしいと思う。
男女平等であるべきだと思う。
「里佳子は優しいんだねぇ」
陽太は嬉しそうに私を見た。
そんな無邪気な子供みたいな顔で見ないで欲しい。
私まで笑ってしまうから。
口元を緩めてしまった私に、陽太は言う。
「でも、里佳子とは堅苦しい付き合いをしたくないんだ。
デートだからってお洒落で敷居が高いところばかりは行きたくない。
今まで通りでいいんだよ」
「今まで通りって……
もう、今まで通りにはいかないよ!」
思わずそう言ってしまった私を見て、陽太はまた顔をくしゃっとさせた。
その笑顔がいちいち私の胸をざわつかせた。