年下彼氏と甘い恋
「里佳子、やっぱり俺が好きなんだね」
またその言葉。
わざと無視する私に、
「キスするよ?」
陽太は意地悪をする。
過敏に反応し、顔を真っ赤にする私を余裕の表情で見る陽太。
「キス、して欲しいの?」
やたら色っぽく言われたその言葉に、思わず頷きそうになって慌てて首を振った。
「駄目だよ、こんなところで!
職場の人だって見ているかもしれないのに!!」
「じゃあ、見せつけてあげようよ」
陽太はそう言って……
逃げようとする私を押さえつけ、強引にキスをする。
唇が触れた瞬間、身体の力が抜けた。
抵抗出来なくなり、陽太に身を預ける。
陽太はそんな私を優しく抱きしめ、痺れるキスをくれた。
頭がぼんやりして、身体が熱くなって、そして背筋がゾクっとする。
すごくすごく陽太が好きだと思った。