年下彼氏と甘い恋
そして、今日も陽太とともに街を歩く。
すっかり寒くなった街は今やクリスマス一色だった。
恋人と過ごすクリスマス、どんなプレゼントを渡そうか幸せな悩みに頭を痛めた。
寒くてコートに身を埋める。
今晩は、この冬一番の冷え込みになるらしい。
ぶるっと身を震わせた私に、陽太はそっと手を伸ばす。
そして、その身体で包み込んでくれる。
それだけで、ぼっと身体に火が点く。
不思議だな、外は寒いのに、熱くて仕方がない。
陽太に丸焦げにされそうなほど、焦がれているんだ。
そんな私なのに……
「じゃあまた明日ね、里佳子」
私のマンションの前で、笑顔で告げる陽太。
頷きながらも寂しく思う。
もっと陽太といたい。
もっと陽太に触れたい。
いつからこんな風に思うようになったのだろう。
陽太になんて興味はなかったのに、今の私は陽太がいなきゃ生きられない。