年下彼氏と甘い恋
結局、陽太のことを考えすぎて、仕事も手につかなかった。
陽太のことを考えながら昼休みになり、陽太のことを考えながらオフィスビルの近くにあるカフェに入った。
カフェは平日の昼間だというのに、カップルで賑わっていた。
ランチを食べながら笑い合うカップル。
仲良くパフェをつつくカップル。
カップルたちに囲まれながら、私は一人奥の席に座る。
そして、ぼーっとカップルたちを眺めながら、やっぱり陽太のことを考えてしまった。
陽太は本気なんだろうか。
本気で私なんかを……
そんな暗い思考を中断させたのは、
「里佳子!」
他でもない、陽太の声だったのだ。