年下彼氏と甘い恋
結局、野村君が間違えて発注した商品は、交換してもらえることになった。
ただ、明日までにオフィスに届けてもらうということは不可能で、こちらから取りに行かないといけないとのことだった。
「じゃ、よろしくね」
野村君に社用車の鍵を渡すが、
「あ、あの、僕、ペーパードライバーで……
東京の街なんて、怖くて運転出来ません」
野村君は信じられないことを言う。
ペーパードライバーでも、免許証はあるよね?
それに、今後も一生運転しないつもり!?
声を荒げそうになったが、縮こまっている野村君を見るとやっぱり何も言えなくなる。
「分かった、じゃあ私が行くね」
ため息が出るのをぐっとこらえ、私は笑顔で野村君に告げた。