年下彼氏と甘い恋
そんな私に待ったを出したのは、なんと森本先輩だった。
森本先輩は私の手からひょいっと車の鍵を取り上げ、
「里佳子が全部やったら駄目だろ?」
そう言って、鍵を野村君に返す。
野村君は青ざめたまま森本先輩を見上げていて……
「あの……僕、運転出来ません」
消え入りそうな声で告げた。
それが森本先輩の元ヤン魂をプッツンさせたのだろう。
「てめぇ、甘ったれんな」
森本先輩は低い声で凄んだ。