年下彼氏と甘い恋





「里佳子はてめぇの尻拭い役じゃねぇ。

責任取って、運転くらいしろ」



「でも……」




泣きそうな野村君に、森本先輩は容赦しない。

遥か高みから見下ろし、冷静に怖いことを言う。




「俺が一緒に行って、車の運転を指導してやる。

もしこれ以上馬鹿なマネをしたら、車ごと海に沈めてやる」



「ひっ……」




野村君は涙を流して震えていた。

そんな野村君が可哀想にも思えたが……なんだかスカッとした。

森本先輩が私の代わりに怒ってくれたから。




「里佳子の優しさに甘えるんじゃねぇよ」



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